2章 太陽系の仲間たち
2.1 地球の身近な星 … 太陽、月
2.1.1 太陽
(1)太陽ってどんな星
私たちを暖かく照らしていてくれるお日様…太陽とはいったいどのような星なのでしょうか?
★太陽の大きさ
太陽の大きさはどれくらいかというと、半径696000kmもあります。
この大きさはどれくらいかというと、地球の大きさを直径1cmの球とした場合、太陽の大きさは直径109cmの球にもなります。★太陽は何でできているか
太陽はガスでできている星です。その成分は、水素が78%、ヘリウムが20%、その他微量な元素で出来上がっています。★太陽までの距離
太陽は、地球から1億5000万kmの距離にあります。
1億5000万kmとはどれくらいの距離かというと、光(秒速30万km)の速さで約8分19秒、自動車で太陽までいけると仮定した場合、時速100kmで走り続けたとして約171年、また、休みなく歩き続けたとしても約4000年もかかる距離です。★太陽のほくろ?…黒点
太陽を望遠鏡(注)で見たことのある人は知っていると思いますが、黒いしみのようなものが見えます。これが黒点です。
昔の中国の人は、黒点を見て、太陽にはカラスが住んでいると考えていたそうです。
黒点の部分は太陽の表面温度がほかの場所より少し低いので黒く見えるそうです。
注)太陽を直接望遠鏡でのぞいたりしないでください。
望遠鏡を使わなくても太陽を見る方法がいくつかあります。皆さんで考えて見てくださいね。★昔の人の見た太陽
ギリシャ神話では、アポロン。青年の姿をした神様です。
日本では、天照大神。女性の神様です。
日本とギリシャでは太陽を司る神様の性別が違うとは面白いですね。
2.1.1 月(1)月ってどんな星
★月までの距離
月はこの広い宇宙の中で地球に一番近い天体です。
近いといったって、地球と月は約39万Kmも離れています。39万Kmというとどのくらいの距離かというと、地球を30個も並べたほどです。
もし、車で月まで行けたとして、時速100キロメートルの速さで休みなく走り続けたとしても半年ほどかかってしまいます。★月の大きさ
月は地球の直径の約4分の1ほどの大きさです。
どのようにアーサーホームズのプレートを発見しましたか?
ちょっと実験
みんなが見ている月の大きさってどれくらいだと思いますか?
ドッチボールくらい?それとも野球のボールくらい?
いえいえ、そんなに大きくは見えません。
実は、10円玉に隠れてしまうくらいなのです。
10円玉を持って手を伸ばして月を見てみてください。
どうでしたか?以外に小さいものですね。
★月の模様
月を見ると、白っぽい部分と黒っぽい部分があるのがわかります。
白っぽい部分は「陸」と呼ばれています。「陸」にはクレーターがたくさん見られます。
黒っぽい部分は「海」と呼ばれています。「海」といっても実際に水があるわけではありません。
また、「海」の周辺には山が重なり合って山脈と呼ばれる部分もあります。
★昔の人の見た月
ギリシャ神話では、アルテミス。太陽神アポロンの双子の妹に当たります。
日本では、月読命(つこよみのみこと)。天照大神の弟に当たります。
★中秋の名月
お月見は旧暦八月十五日の晩に月を鑑賞する行事のことです。この月を中秋の名月と呼びます。
お月見の日にススキやハギなどの秋草などを飾ったり、月見団子をお供えするようになったのは、江戸時代に入ってからだそうです。
お月見のころはちょうど農作物の収穫期に当たるので、サトイモ・ナス・クリ・カキなどもお供えしたりします。このことからイモ名月と呼ぶこともあるそうです。
そのほかにも、中秋の名月から約一ヵ月たった満月よりも三日前の月を鑑賞する習わしもあるそうです。これを後の月と呼ぶそうです。
★月に住む生き物?
「月に生き物が住んでいるかって?月には空気がないから生き物が住めるわけはないよ。」なんて言わないでください。昔の人達は、月を見ながらその模様にいろいろな生き物と見つけたというお話しです。
外国では「カニ」、「女の人の横顔」、「ロバ」なんていうのが有名です。
日本の古典では月にはかぐや姫が住んでいますし、「ウサギ」がもちつきをしながら住んでいたりします。
満月のなかにウサギが住んでいることはわかったけれど、三日月や半月のときウサギはどうしているのでしょう?
★ちょっと考えてみよう?
地球は太陽の周りを1年間で一回りしています。
月は地球の周りを約一ヵ月間で一回りします。
では、月は太陽の周りを1年間でどう回っているのでしょうか?
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2.2 地球の仲間たち
2.2.1 水星
(1)水星ってどんな星
水星は約88日で太陽の周りを回っています。
水星は約59日で自転しています。
このことから、水星の一日を計算して見ると、なんと、水星の2年分に相当することになります。すなわち、1年間がお昼で、もう1年間が夜ということになります。
昼間の水星の表面温度は400度になります。また、夜間にはマイナス150度にもなるそうです。
セルダイアグラムは何ですか?
(2)水星を観測してみよう
水星は太陽に一番近い惑星です。そのため見つけるのがたいへん難しい星です。
星を見初めてから何年もたつ人でも、まだ一度も見たことがないという星です。
もし、あなたが水星を見たことがあるとしたら、それはとても自慢できることかもしれませんね。
2.2.2 金星
(1)金星ってどんな星
金星が夕方の空に見えるときは「宵の明星」と呼ばれています。また、明け方の空に見えるときは「明けの明星」と呼ばれます。
金星は非常に明るく見える星で、昼間にも見つけることができる場合があります。ちなみに私が昼間に金星を見つけた一番早い時間は、午後4時ぐらいです。
また、金星も面白い一面を持っている星です。
金星の自転方向は地球と反対方向なのです。ということは、太陽が西から上って、東へ沈むということになります。
(2)金星を観測してみよう
申し訳ありません。ただいま作成中です。近日中にupいたします。
2.2.3 火星
(1)火星ってどんな星
火星は、太陽のまわりを約687日かけてひと回りします。自転は地球とほぼ同じの24時間37分です。
火星と地球の平均距離は7800万kmで、15年から17年毎に地球に大接近します。この大接近にときには地球と火星は5000万kmまで接近します。
(2)火星を観測してみよう
火星は約2年2ヵ月毎に地球に接近してきます。
火星の軌道は地球よりも細長いので、軌道上のどの位置にいるかによって接近する距離にかなりの差があります。一番近いときには5600万キロメートルまで接近し、逆に一番遠いときには1億キロメートル以上になります。
2003年の8月27日には大接近となります。このとき、地球と火星の距離は5576万キロメートルまで近づきます。これは、太陽から地球までの距離の約3分の1に相当します。
2003年8月21日 21時40分ごろ撮影 呉羽山から富山市の街明かりの上の火星
矢印が火星です(画像の上にマウスを重ねてください)
ちょっと余談になりますが、SF作家のH.G.ウェルズの書いた『宇宙戦争』という小説に火星人が登場します。この小説は火星人が地球を侵略に来るというお話しです。1938年のアメリカのラジオドラマでこの『宇宙戦争』が放送されたとたん本当に火星人が侵略してきたと勘違いしてパニックが起こったといいます。
このパニックを起こしたアメリカが1976年に火星探査衛星バイキングで火星の調査を行いました。その結果、火星人を発見することができませんでした。
しかし、本当は火星人が探査衛星を相手にかくれんぼをしていたのだとすると…
★火星の月(衛星)
火星にはフォボスとダイモスという月(衛星)があります。大きさは27kmと15km程の小さな衛星です。
この火星の衛星は、スィフトの『ガリバー旅行記』にその存在が発見される前にすでにかかれていました。
2.2.4 木星
(1)木星ってどんな星
ロジウムのcharateristicsは何ですか
木星は太陽系で一番大きな惑星です。
1610年、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を発明し、木星を観測して木星の周りを回っている4つの衛星(ガリレオ衛星と呼ばれています)を発見しました。
ガリレオはこの木星と衛星の姿を太陽系のミニモデルと考え、地動説の支えとしたそうです。
2.2.5 土星
(1)土星ってどんな星
輪を持つ惑星として有名です。
ガリレオは土星も観測しました。しかし、ガリレオの望遠鏡はあまり性能がよくなかったらしく土星の輪が輪として見えなくて、土星の横に丸い玉のように見えたらしく、「土星には耳がある」といったそうです。
今私たちは性能の良い望遠鏡で美しい土星の姿を見ることができます。
土星の質量を計算した人がいました。その結果、土星は水よりも軽い、すなわち水に浮いてしまうということがわかりました。大きな浮き輪を持っているんだから水に浮いてあたりまえ?
2.2.6 天王星、海王星、冥王星
この太陽系の外側にある3つの惑星達は肉眼で見つけることができません。
★天王星は、土星の2倍にあたる約29億kmはなれた軌道を84年かけて一周しています。
自転軸の傾きが約98度あり、ほとんど横だおしの状態で公転しています。
自転軸が約98度傾いているので、84年の公転周期の間に、北極と南極が交互に太陽の方を向きます。そのため、地球の42年にあたる期間昼がつづき、残りの42年間夜がつづきます。
天王星も細いリングを持っています。
★海王星は、太陽から約45億km離れた位置を、ほとんど真円軌道を描いて公転しています。
通常だとその外側には冥王星がまわっていますが、現在、冥王星が近日点付近をまわっているため、1999年までは海王星が太陽系の9つの惑星中もっとも外側に位置しています。
★冥王星は1930年に発見されました。
太陽からの平均距離は約59億kmで、太陽を一周するのに約248年かかります。ということは、発見されてからまだ太陽を一周していないことになります。
冥王星の軌道はやや細長い楕円形で、太陽にもっとも近づいた時は44億4220km、もっと遠ざかった時は77億8810kmとなります。そのため太陽に最も近づいたときには、冥王星は海王星軌道の内側を通過します。
★輪を持つ惑星
輪を持つ惑星は土星だけではありません。
1977年、NASA(アメリカ航空宇宙局)が天王星に、1979年、ボイジャー1号が木星に、1989年、ボイジャー2号が海王星にそれぞれ輪を発見しています。
冥王星は太陽系の一番外側を回っている惑星です。しかし、冥王星の軌道は楕円形を描いていて、しかも海王星の軌道の内側まで入ってくることがあります。現在がちょうどその時期で、1979年から1999年まで冥王星が海王星よりも太陽に近いということです。
2.2.7 彗星
(1)彗星ってどんな星
彗星のことをほうき星と呼ぶことがあります。掃除に使うほうきに似た尾を見せることからその名前がついたようです。
ほうき星だからといって宇宙空間を掃除しているのかというと、実はまったくその反対で宇宙空間にごみをまきちらしながら移動しているのです。
2.2.8 小惑星
(1)小惑星ってどんな星
小惑星は、火星と木星の間にたくさん発見されています。
どのくらいあるかというと軌道が正確にわかっていて正式な番号が与えられているもので5、000個を超えています。
一度は見つかったもののその後見失ったりして軌道がわからなくて正式な番号が与えられていないものを入れると50、000個を軽く超えるのではないかといわれています。
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2.3 地球をとりまく宇宙
(1)流れ星
夜空を見上げていると、スッと一条の光の筋を見かけることがあります。
そう、流れ星です。
昔から流れ星が飛んでいるあいだに願ごとを3回唱えることができるとその願ごとがかなうといわれています。
しかし、実際流れ星が光って見えるのは1秒とありません。長いものでも数秒くらいです。
そんなに短い時間で願ごとを3回も唱えることなんてとても無理。
願ごとを考えていても流れ星が流れた瞬間には「あっ!」としか言えないことがほとんどです。ということは、「あっ!」と言うような願ごとがかなうのかな?(2)宇宙からの落し物…隕石
流れ星の大きいもので地上まで落ちてくるものがあります。そう、隕石です。
今までに発見された隕石には、大きいもので数十トンのものから小さいものでは数グラムのものまであります。(3)クレーター(隕石孔)
隕石が地上に落ちてきて穴をあけることがあります。この隕石があけた穴のことをクレーターと呼びます。
アメリカのアリゾナ州には有名なクレーター(バリンジャークレーター)があります。このクレーターは数万年前に直径数十メートルから百メートルくらいの隕石が落ちてきてできたものだといわれています。
この他にも地球では100個くらいのクレーターが見つかっています。(4)人工衛星
人工衛星にはいろいろなものがあります。気象衛星、通信衛星、海洋観測衛星、地上観測衛星、そして人間を乗せて宇宙で実験を行うための実験衛星なんていうのもあります。
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