2012年4月24日火曜日

オレの持病は釘宮病 » Blog Archive » 正義で地球は救えない: 池田 清彦, 養老 孟司


養老 孟司先生の環境問題に関する本です。
ヒルズのライブラリーに置いてあったのでおもしろそうなので読んでみました。

地球は昔は暖かかった。
>人類が文明を築いた以降の時代に置いても気候は大きく変動している。
>「ヒプシサーマル期」と呼ばれる、現在から5000〜8000年ぐらい前の時代は、
>平均気温が今よりも4度ぐらい高かったことがやはり植物花粉の化石の文責などから明らかになっている。

>人類が地球上で活動をしていたとはいえ、日本でいえば縄文時代にあたるこの時代に、
>人為的なCO2の排出量が増えていたわけがないのは、言うまでもない。

いくら縄文時代の人が火を焚いても地球が温まることはないですからね。
太陽の影響なんかで暖かかったのでしょうか?
火山とかいろいろ影響はあるのでしょう。

>地球温暖化のせいでハリケーンが増えている。と言う人がいる。
>しかし、実際にはハリケーンの発生数はとりたてて増えてはいない。
>増えたように見えるのは単に観測の精度の問題である。
>現在は気象衛星によってどこでどのようなハリケーンが発生したかをすべて正確に把握出来るようになっている。
>ところが、以前はそんなに観測技術は発達していなかったわけだから、
>たとえば上陸してこないハリケーンについてはカウントできなかった。
>珊瑚礁に残る痕跡等の解析から、ハリケーンの頻度は必ずしも増えたというわけではないことがわかっている。


ジャガー、どのように彼らは若いの世話

台風もじで増えた増えたという割には2008年はほとんど台風が来ませんでしたね。
人間はあいまいな生き物なので夏暑いだけで「地球温暖化が!」とか言い出す人もいますからね。
夏は昔からあついですから!

ホッキョクグマは増えている。
ホッキョクグマの調査チームの報告書によるとホッキョクグマは猟が規制されているので増えているようです。
しかも増えているのは温暖化している場所で増えているらしく、寒冷化しているところでは減少しているようです。

そりゃあホッキョクグマも暖かい場所のほうが獲物が多くて住みやすいですよね。
普通に考えて寒いよりも暖かいほうが生物が生きやすいのは当たり前です。

寒冷地よりも亜熱帯のほうが生き物が多いのは単純に生きて生きやすいのでしょう。

>もしもIPCCの予測に近い程度に温暖化したとしても、温暖化によるデメリットがある一方でメリットも必ずあるはずである。
>CO2が増えて温暖化が進めば、光合成のスピードは上がるし、例えばカナダの穀物生産量はおそらく増えるだろう。

>日本でも北海道の穀物の生産量は温暖化すれば増えると考えられる。
>一方で九州は、たとえば現在作っている品種の米作には不適切な地方になるかもしれない。
>そうしたら南国に適応的な農産物をつくるというふうにシフトしていけばいいし、そうするしかないのだ。


プリンセスイエローうつ病ガラス

CO2削減しても地球の温度が0.06度しか変わらないのですからそれに対応した生き方をするしか無いのは間違い無い。
もしかしたら秋田や新潟が米の名産地でなくなってしまったらちょっと悲しいですね。

>現在、地球の大気の成分にCO2が占める割合は、体積比で言えば0.038パーセント。
>百万分率を表すppmでCO2濃度を言えば380ppmほどである。
> 伊藤公紀は「CO2の濃度が二倍になったときに気温が何度上がるか」をめぐる複数の研究を紹介している。
>「CO2の濃度が二倍になったとき、気温は3度上がる」というのが気候モデル学者の理論的なコンセンサスと言われてきたけれども
>(IPCCの報告書では二〜四・五度と見積もられている)、近年、理論ではなくて「実測」を試みた研究者がいて、
>イギリスのピアス・フォースターとジョナサン・グレゴリーという気候学者が衛星で測定した赤外線の収支データを使って行った解析では、
>「1.6度」ということだ
> つまり、現在の360ppmの濃度が760ppmになったら、気温は1.6度上がることになる。
>760ppmが1520ppmになったら、また1.6度上がることになる計算だ。
> しかし、CO2の濃度は、たとえばCO2排出量が増えているはずの日本の気象庁の観測(三ヵ所)でも、年にせいぜい2ppmほどしか増えていない。
>現在のペースで増えたとしても、気温上昇はたかがしれている。

どうみても二酸化炭素は地球温暖化にはあんまり影響ないですね。
政府やマスコミ、企業のエコエコ詐欺もなんとかしてもらいたい。


私は植物の種類がありますか?

昔朝日新聞が海面が上昇する!とかいって都市が水に埋もれたCGを掲載してました。
IPCCの四次報告書では人類の生活には影響がでない範囲と報告がされています。

あとつい最近ではエヴァンゲリオンを引き合いにだして「南極の氷が融解」やら「気温が上昇」とか煽ってました。
南極の氷が融解したのはセカンドインパクトが起きたからですね。
気温が上昇したのは地軸がずれたと劇中で説明されています。

> 気候というのは寒冷化と温暖化を繰り返して来ました。
>たとえば、古代スカンジナビア人がグリーンランドを植民地にしたのは11世紀から12世紀の中世温暖期です。
>入植者たちは、暖かくなった海で魚やアザラシを捕り、緑の大地で放牧をして生活したのです。
>だからグリーンランドという名前がついた。
>ヨーロッパ全体で言えば人口は中世温暖期に5割ほど増加している。
>ところが13世紀になって徐々に寒冷化が進み、グリーンランドには氷河が拡がり、入植者は撤退を余儀なくされた。

ちょっと調べたらグリーンランドの命名には
アイスランドってつけたらあまり入植しなかったからつぎに見つけた陸地には


グリーンランドってつけた説も有るらしいですwwww
この本でしきりに主張されているのは温暖化よりも食料危機に備えるべきと主張されています。
今は緩やかに温暖化が進んでいますが、なにかの影響で寒冷化が起こった場合に地球の今の人口をまかなうことは出来ないでしょう。
エネルギーも同じで気温が平均で5度とかさがったらエネルギーの需要は爆発的に上がります。
そうすればエネルギー問題はもっと深刻になるでしょう。

全体的な感想としてはやはり環境問題はきちんと調べて本当に効果があるか考えて行わないといけないということを実感させられました。
ともあれ石油を使わない代替エネルギーや効率のいいエネルギーなどはとても重要であると思います。

国も経済発展の足かせになるような政策は即刻みなおすべきです。

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