PET検査のQ&A よくある質問
PET検査はがんの早期発見に役立ちますか?
全てのがんを発見できるわけではありませんが、早期発見に有効です。
PET検査は、通常の健康診断では発見が難しいごく小さながん細胞でも、早期の発見に役立つと期待ができるため、自覚症状が出る前から定期的な健診をおすすめします。
しかし、全てのがんを発見できるわけではなく、他の検査方法(CTや内視鏡など)を組み合わせることで、より精度の高い検査結果を得られると言われています。
PET検査で良性か悪性かわかりますか?
おおまかな判別は可能ですが、全ての腫瘍で悪性か良性かがきちんと識別されるわけではありません。
良性・悪性の違いは、FDGの反応の高さの違いから推測します。良性のものはFDGの取り込みが少なく、悪性のものは高いので、それによって判断の手がかりにします。
また、全身を見ることによって、反応のある部分が、じわじわと周囲に広がったり、ほかの部分に飛び火しているかどうかもわかるので、そのような特徴が見られる場合も、悪性と推測することができます。このように主に腫瘍の性質を診断するのですが、全ての腫瘍で悪性か良性かがきちんと識別されるわけではありません。
すべてのがんがわかるのですか?
PETでは判別しづらいケースや、PETが苦手とする部位もあります。他の検査の併用が有効です。
なぜ南極条約の関係者は何ですか?
広く有効性の認められているPETですが、万能というわけではありません。検査で用いる薬剤(FDG)が、尿となって体外に排出されるため、泌尿器系(腎臓、膀胱など)は正常でも反応ができてしまい、紛らわしいことがあります。また心臓や脳など、もともとブドウ糖を多く消費する部位も反応がでてしまい、判別が難しくなります。
このような部位や、PET検査でも発見できない場合をカバーするため、CTやMRIなど、ほかの検査方法も併用して、より精度の高いがん検査をすることが可能になります。
PETで見つからないがんの場合はどうしたらいいのですか?
PETの弱点をカバーする他の検査の併用が効果的です。
CTやMRI、超音波、生化学検査などを併用した総合的な検診を受けることで、それぞれの検査でカバーし合い、より詳しくがんを見つけることが可能になります。
一般的なPET検診のコースでは、多くの場合PET以外の検査も含まれています。
がんが見つかったら、どうすればいいでしょうか?
検査した機関から、治療のための医療機関を紹介してもらったり、紹介状を書いてもらうなど、フォローが受けられます。
PETでがんの疑いがある部分が見つかり、さらに精密検査が必要な場合や、治療の必要があると診断された場合は、受診した機関から、治療も併せて行うことができる医療機関を紹介してもらうことができます。希望の医療機関がある場合は、紹介状を作成してもらうことも可能です。
PETを受けるにはどうしたらいいのですか?
PETの弱点をカバーする他の検査の併用が効果的です。
まず予約が必要です。電話やインターネットなどで検査施設や病院に予約を入れます。
事前にPET検査を行っている検査機関に資料請求をするなどして、比較検討してみるのもよいでしょう。
米国とどのように多くの人々は、これらの状態にある
PETの検査料は健康保険が適用できますか?
原則、健康保険は適用されません。人間ドック同様、自由診療(全額自己負担)となります。
しかし平成22年4月より、早期の胃がんを除くすべての悪性腫瘍に健康保険の適用が認められるようになりました。
ただし、レントゲン検査やMRIなどの画像検査や、血液や超音波など、その他検査などでの診断、転移、再発の診断が確定できない患者様、またはすでに診断されている患者様に限定されます。
また、悪性腫瘍以外にも、てんかんや虚血性心疾患でもPET検査の健康保険適用が認められる場合があります。
費用はどのくらいですか?
スタンダードなタイプで、10万円前後となることが多いようです。
全身を一通り調べるスタンダードなタイプで、だいたい10万円前後であることが多いようです。オプション(別料金)で、当日検査後医師からの説明を受けたり、MRI・MRA、血液検査、CT、超音波などを組み合わせ、体の細部をさらに詳しく調べるコースなどは、もう少し高額になります。
支払いは現金なのでしょうか?
検査機関によって異なりますが、カードが利用できる場合もあります。
お支払い方法は検査機関によって異なりますが、分割やカードなどが利用できる場合もあります。くわしくは各検査施設にお問い合わせください。
所要時間はどのくらいかかりますか?
PETの撮影時間は30分くらい。検査全体で、最低2〜5時間はかかります。
コースによっても異なりますが、検査施設に到着してから帰宅するまで、2〜5時間程度かかります。
これには薬剤を投与したあとの休息時間や、PET以外の検査、検査終了後の待ち時間などを含みます。実際のPETの撮影時間は30分程度です。
どんな服装や準備で行けばよいですか?
専用の検査着が用意されているので、自由な服装でOK。
"誰が私はあなたを願って"
検査中は、各機関で用意した検査着に着替えますので、服装の心配はありません。
また、検査前の数時間は絶食する必要があります。
ふだん幼児や妊婦さんとの接触がある方は、検査後1日は接触を控える必要がありますので、事前に配慮しておくとよいでしょう。
検査前は絶食ということですが、水分補給はできますか?
水や、糖分無しのお茶は飲むことができます。
糖の代謝を正しく診断するため、甘いものは飲まないようにしましょう。
食事は検査の5時間程前から控えます。検査が午前の方は朝食を、午後の方は昼食を抜きます。
ふつうのがん検診同様、定期的に検査を受けたほうがいいのですか?
はい、可能なら1年〜3年に1度、定期的に受けることをおすすめします。
ほかのがん検診と同じように、PETでもごくちいさな初期がんが見つからないことがあります。
その検査の時点では見つからなかった初期のがんが、数年後に大きくなって発見されることもありますので、可能なかぎり定期的にPET検診を受けることをお勧めします。
PETでつかう薬剤(FDG)から放射能がでるということですが、被ばくや副作用の心配はありませんか?
わずかに被ばくしますが、自然に生活している際と同じ被ばく量で、人体への影響はほとんどないと言われています。
PET検査では、ポジトロン核種を標識した薬剤(FDG)を注射や吸入によって体内に入れるため、わずかですが放射線被ばくはあります。
1回のPET検査で受ける被ばく量(2.2mSv=ミリシーベルト)は、人が地球上で1年間普通に暮らしている間に受ける被ばく量(2.4mSv)とほぼ同じです(大地の岩や土、空(宇宙)、食物、呼吸などから)。
PETで使う薬剤は超短半減期(放射能の寿命がごく短い=半減期約2時間)で、量もわずか、被ばく量は胃のバリウム検査の約半分です。
またその量の被ばくが人体に及ぼす影響は、ほとんど無いと言われています。
ただし、妊婦や授乳中の方は避けてください。
PET検査に苦痛や不快感はありませんか?
痛みや不快感、精神的な負担を感じることは少ないようです。
検査の前に、静脈に検査用の薬剤を注射する際の痛みはありますが、あとは検査着のまま機器の上で横になっているだけで検査は済みます。
体に圧力がかかったり、器具を挿入したり、直接体を触られたり、衣服を脱いだりする必要もないので、痛みや不快感、精神的な負担を感じることは少ないようです。
ただし、人によっては狭いところが苦手な方は、撮影中の数分間が気になる場合があります。気になる場合は相談してみましょう。
PET検査に使われる薬剤はどうやって作られているんですか?
サイクロトロンという専用施設で必要な分だけ薬剤をつくり、できたてを検査に使用しています。
PET検査用の薬剤(FDG)は半減期(寿命)がとても短いので、検査施設内にある専用の施設でつくられます。
薬剤は検査内容に応じて、何種類かあります。
まず、サイクロトロンと呼ばれる装置でポジトロン核種(目印となる成分)を製造し、できたポジトロン核種をそれぞれの方法で薬剤の元となる化合物(水、糖分、アミノ酸など)にくっつけて、目的の薬剤をつくります。その後、純度試験や無菌試験を行い、合格した薬剤を実際のPET検査に用います。
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